何故ドラムの音が悪くなるのか。
はっきり言って、というかいつも言ってますが日本において世の中のドラムの音はかなり悪いですね。ここではあえて録音物に限っていいますけど。
じゃーなんで音が悪いのか。楽器なのかチューニングなのか、奏者なのかマイクなのか。
ここではそれらは全て割愛します。
なんでドラムの音が悪いか?それはレコーディングエンジニアのエゴである場合が非常に多いです。
ドラムの録音やミックスに際して
「俺のチカラ(マイキングテクニックやコンプやEQを自分らしく操作し、処理することによって) で更にドラムをいい音にしてやるぜ!(ドヤ顔)」ってのが非常に!多い。
断言すると、だから音が悪くなるんです。
余計な事すんなよ。
必要ねえよ。お前のカラーは必要ないんよ。
ミュージシャンでもほんとに多いのが
「俺らしい、独自の(フレーズとかアプローチ)演奏で曲を良くしたい、ライブを良くしたい」ってのが前面に出まくってる人が多いんですね。
結局音楽じゃなく「自分」なんすよ。
その割にみんなおんなじような演奏、おんなじように音が悪く、おんなじようなフレーズで、さらにおんなじ事に手こずっている(笑)。
そもそも「個性を出そうとすること自体がもう没個性の実態である」
ということに気がつかないと。
とにかく音楽の本質や楽器の本質(過去のいろんな人が成し遂げた)をとにかく見つめなおして、普通の事をする。
それがドラムの音を良くすることであり、音楽を良くすることだと思う。
そしてそれをやってる人が極端に少ないので、それをやれば物凄い個性になるんですよ。
自分らしさなんてその後に考えたらよろしい。いや自分らしさとは考えて出てくるものではなく、日常どんだけ真面目に音楽に(本質を考え続けて)取り組んでるか、そこからしか出てこないんだよね。