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あまり言いたくはないんだけど、未成熟なのかなぁ?な、話......... ※また長い。。。。。。。。。

トラックメイカーさん、ていいますと普通のDTMで作詞作曲している方々の比べ、サウンドへのこだわりやその作り上げる『トラック』の質や意識がとても高い気がします。

ところで。

先日お客様でいらしたトラックメイカーさんが言ってらしたんだけど、トラックメイキングにおいて「どんだけ頑張ってもキックが向こうに負ける」のだそう。使用アプリや方法論は同じでも。

これは僕も常日頃思っている、「ドラムサウンドが常に向こうに負けてるなー」という印象とリンクするものです。ま、勝ち負けではないんだけど!
はっきりいってマイクやマイクプリ等の機材は向こうに負けてるなんて事は少なくともない。楽器レベルで考えてもパールやヤマハなど日本のドラムは世界を席巻してるわけだから、楽器のせいではないはず。じゃあレコーディングスタジオの電圧とか?気候の乾燥具合?(笑)

 

これはドイツですね、すみません。スネア女子by江戸前さん。(FUJIFILM X-T1、nikkor 20mm f2.8 Ai vintage by VSCO)

これはドイツですね、すみません。スネア女子by江戸前さん。(FUJIFILM X-T1、nikkor 20mm f2.8 Ai vintage by VSCO)



では、なぜそのような音の差が出るのでしょう。
まずは日本の現場ではドラムの音を確信的に(ただし結果として)悪くしている、というか地味にしてるというのがありますが、それは実は歌を活かす為だとおもいます。日本のボーカリスト は「声が弱い、歌が弱い」場合が多く、ドラムサウンドが良すぎてドラムに耳が行くようでは曲として成立しなくなる可能性が出でくる。ドラムの音像が大きかったり、かっちょよすぎると都合がわるいんですよ。(実際のところ、ダブルミリオンを何度も記録したドラマーさんが実際『わざとそうしている』といってた)。

まず、一点はそれ。

第二点としては、単純にドラムサウンドに対しての感性が成熟してないというのが考えられると思ってしまいます。
先日とあるアメリカ帰りのドラマーと話ししていたのだけど、アメリカなんかだと特に、どんなアマチュアバンドであれドラマーはマイセットをライブに持ち込むらしい。それが当然の日常なんだそうです。しかも、アマチュアであれドラムのセッティングが遅かったり、音が悪いと容赦なくコケにされ笑われ舐められるそうです。それでかなり鍛えられたと。確かに彼のサウンドはチューニング面含めて誠にすばらしかった。。。。

そういえば良くききます。ドラム関連の商業規模が日本とは比較にならないと。いや、楽器業界全体の規模がそもそも。。。。NAMM SHOWの会場の規模一つとってもものすごいでかいわけですよ。

日本ではワンマンならともかく、対バン式のライブでのセットの持ち込みや入れ替えなどまずやらない。運搬の問題(パーキングの問題とかも)もあるだろうし、さらにライブハウスも嫌がるかもしれない。まずこの時点でのドラマーの楽器や音に対するコダワリの無さと理解の程度が見えてしまう。
ライブハウスにしても質の良いところもあるだろうけれど、大方とんでもない状態のセットで金すら取る有様。リハスタしかり。つまり、みんなドラマー含め『ドラムの音を知らない』のではないでしょうか。
ドラムの良い音もしらないし、その音のバリエーションの幅広さ、深みも知らない。一つのセット・スネアからいろんな音が出せる事も、何もかも知らない、認識していないのかなぁ。。。。。。


例えばレコーディングで良く感じるのだけれど、スネアの音の好みの傾向が画一的であること。ハイピッチで倍音カンカンでサステインの長い音を好む傾向が『未だ』に驚く程高い。
スネアの音にはドスって音からパスっ、ダッ、スタン、カン、カンカーンまで非常に幅広いバリエーションがあるが、カンカンだけが非常に好まれる傾向です。
音には流行りがあるのが解るし、常に目新しくあるべきだとは思いませんが、ちょっともう食傷気味な音の傾向といえます。

欧米のサウンドを見るとレコーディングされた一枚のアルバムの中で様々なスネアのトーンに出会う事ができるのだけど、日本のアルバムだとスネアのトーンにバリエーションが非常に少ない気がします。
バンドの場合、曲によってスネアのサウンドが変化するのはドラマーの個性付けや統一感の面からあまり好まれない側面があるのは承知だけれど、アーティストモノの場合、もっと幅広いスネアのトーンバリエーションがあってもいいと思うのは僕だけ?もちろんトータルのセットのトーンもでっす。

レコーディングスタジオでの現場プロデュース的にどのドラマーを呼ぶのかとかにも関わってくるけれども、あまりにドラムサウンドの追求に時間が割かれてないような気がするCDが少なくない。次の曲どうする?あ〜〜〜イマいい感じなんでこのままでいいっす。set入れ替えとかめんどうだしいっす。    ..............
限られたスタジオ予算との兼ね合いがあるのは重々承知の上でもあるけれど。

レコーディング作品のそのものの質感を大きく左右するドラム、手順的にも始めに収録されるドラムであるからして、そのサウンドは以降にダビングされるウワモノの音を左右すらするはずでしょう?。
結局ドラマーもプロデュース側もドラムの音にそこまで「拘ってない」のかしら?
特にエンジニアはドラムのマイクセッティングと音決めが早いほど現場では優秀とされる傾向があります。
だから音に問題があっても卓を離れず手元のEQやコンプでささっとやってしまうのよね。

ま、僕がレコーディングエンジニアさんと現場で一緒になるなんてあり得ないんだけど(笑)

つまり生音を聴いていない。下手したら興味すらない。
これはあり得ないこと。。。信じられない。
ブースの行き来すらおっくうとは。。。。


また、著名なドラマーを呼ぶほどなんとなく音に注文がつけづらい雰囲気があったりする、というのもあるかな?。ドラマーによってはその音自体がトレードマークである事も多いでしょうし。

しかし本来ドラムサウンドとはそういう簡単なものではないと思うんですよ。厳密に言うとドラムサウンドと音楽の関係がそんなに簡単なモノであるはずがない!ということですね。
ドラムサウンドとは、ドラマー自身はもちろん他のパートのミュージシャン、そしてエンジニア等現場にいる人間皆で創り上げるべきもの。ドラムチューナーさんとか含め。

そのぐらい音楽そのモノを左右するファクターであると思っています。僕は。

あらゆるポピュラー楽器の中で最も繊細な音作り(楽器レベルでの)を要求されるドラムに限りなく無頓着とも言える状況こそ、日本の音楽的成熟が達成されてない事を示唆しているような気がする、というのは言い過ぎでしょうか。

mixでどんだけいじくってもまったく、無意味に近い。

これは言いすぎになるのでしょうか?

ウィキペディアでみつけたラウドネスの樋口宗孝さんの名言が印象的でした。
やっぱり樋口が叩くとこうなる」では終わりたくない。
それはプレイも音もでもあったのだと思う。つねに幅広いサウンドと音楽性を追求するべきと。

みんな『ドラムってこんなもん、こういうもん』と決めつけすぎているのかな。
playスタイルしかり。

なんでも型にはめて逸脱することができない日本人の国民性。保守的な。

ドラムサウンドがどんなに奥深く幅広く、美しいのかと言う事に気がつかないまま死んで行くのは、
まことに音楽を演奏する、聴く、関わる人間として大きな損失です。ぐらいのキモチ。



最終的に冒頭のトラックメイカーさんは、
「打ち込み的手法でリズムトラックを作成するにしてもやはり、ドラムの音は楽器で生で根本から作らないとやはり向こうには勝てない」とひとりごちていた。


やはり最後はそうなる。


また、『私には(若くてとか、まだキャリアがないし、とか、アマチュアだしとか)そんな世界があるのは、わかるけど、まだまだ遠慮しときます』
みたいなことでは本当にもったいない。
それ、全部江戸前で引き受けますよ。しかも料金に含まれているんですよ!
って話しなわけですよ。

ま、宣伝なんすけど。
んでもって江戸前さん、怖くもないんですよ!!

みんなマジ勘違いしてるけど wwwwwwwww

 

 

うるせ〜〜〜〜おっぱい

狭いからこそ音が『遠くなる』のはなぜよ?

寒! 

レコーディングでは各楽器の音像の『位置』というのがとても大切です。LRのスピーカの間または外のどこに・どの奥行きで配置するか。。。例えばやはりドラムは残響感とは別になるべく近く大きい音像でレコーディングしておくにこした事はないのです。

ところで、広いレコーディングスタジオだと、ドラムの録り音が遠い感じになる事があるというのはなんとなくイメージ的にわかりますよね?

しかし!

実は狭くても音響処理の悪いレコーディングスタジオこそ音が遠い感じになるというのはご存知でしょうか?
音の遠い近いというのは、マイクと楽器の距離からくる距離感の事ではなくって。

狭い部屋で音が遠くなるというのはなぜかというと、近接する壁からの「初期反射音(アーリーリフレクション、一度目の反射音)」が位相レベルでマイクの生音に被ってくるからなのですね。つまり反射音が直接音に波形レベルで影響を及ぼすという事なのですよ。それが時として逆位相として打ち消す作用をもたらす。

広いレコーディングスタジオの残響音というのは直接音には作用しないのです、なぜなら遅れてマイクに届くから。問題は近い壁からすぐに跳ね返ってくる初期反射音の質なのです。それがマイクに被って直接音に悪影響を及ぼす。。。吸音処理が適切ではない壁のレコーディングスタジオで音が遠くなるというのは、そういう理由なのですね。狭いから張り付くような音になるというのではないのです。(ドラムだけに限らずすべての楽器のレコーディングに関係します)

ちなみに江戸前では、非常に適切な壁処理が施されておりますので、音が遠いなどというコトは全くございません。(※設計はドラムマガジンさんでおなじみ、アコースティックエンジニアリング社さん)

さらにちなみに演奏面で言いますと、響きすぎの壁だとドラマー本人にとってうるさいのでショットが小さくなってしまいます。逆に吸いすぎはさみしいので叩きすぎになってしまいます。
ひょっとしたら壁の質というのは、マイクにどのようか音が入ってくるのか?という事よりも、実は叩き手のショットが変わってきてしまうという事の方が大きいかもしれませんね(笑)

なのでドラムの音というのは難しいのです。(笑)
無意識の意識がありますんで。

ちなみに音像の近い遠いに関しては、特にドラムレコーディングに於いてはケーブル長がものすごく関係しているというのはいつも言ってますが(笑)これもまたそのうち書きますね!

スネア女子 撮影 : 江戸前さん。モデルRACCOちゃん。

スネア女子 撮影 : 江戸前さん。モデルRACCOちゃん。

レコーディングにおいての『余韻や情緒のやうな』モノについての扱い方は。。。

(あぁ、なんて解像度の粗い写真でしょう。。。。)

614.jpg

さて。。。。 

ピアノ楽曲でたまにサティとかの音数の死ぬほど少ない曲を聴きたくなる時があります。一部のドビュッシーとかラヴェルとか、シルヴェストロフとか。。。
それらはリストだのショパンだのの技巧系音数詰め込み系ピアノ曲よりじっくりピアノのトーンを味わえる気がしますよ。

同じようにドラムサウンドについても、音数少ない淡々としたプレイにホッとして酔いしれる事が出来る時があるけれど、そのようなプレイをする人はなかなかいない気がいたします。
というか、ドラムからそのようなホッとする素晴らしい音が出るというのを知らないリスナーやレコーディング制作者も少ない気もしています。

ひとえにポピュラーミュージック関係の制作者やエンジニアというのは、レコーディングにおいて音の減衰や余韻というものの扱いが非常に雑な気がしているのはぼくだけでしょうか?
その証拠に曲終わりのフェード処理の雑さをよく耳にしてしまうことが挙げられます。シンバルの余韻は果てしなく長く美しいはずなのだけれど、ズバっと雑なフェードで誤魔化す。
そこらへんから、音に対するセンスというか愛情というかについて残念な気持ちになってしまいますし、ミックスにおいての様々な音についての短絡的で雑な扱いが垣間見えてくる、気がするなぁ。

例えば最近のレコーディングエンジニアや制作者は生楽器に触れる機会がめっきり減ったといいますが、コンサートホールでのオーケストラの美しい余韻が、一部の興のわからない観客のデリカシーのないフライングなブラボーや歓声・拍手で掻き消され、イラっとした経験すらないのだろうなと他人事ながらさみしい気すらしてくるのです。

一人リズムオーケストラとも言えるドラムの音について、センスや愛情の感じられないレコーディング作品が存在するとすると、
それはそういった原始的なリスニング体験・感動体験がない人の手によるものなのかもしれないと、勘ぐってしまいますね。

『終わりよければ全て良し』ではないけれど、楽器の・音楽の美しさは余韻に集約される。
通して聴いたその曲が素晴らしければ素晴らしい程、最後の余韻は大事になってくると思うのです。

どうなのでしょうか?

余韻の雑な音楽はtopの写真のような画像に等しいのかもしれないな。(音の余韻の美しさはデジタルレコーディング理論的にいうと、bitという数値がよいほど(16bitより24、32bit。。。)美しく再現されるといいます。そのbitをわかりやすく写真にたとえると、画像の編み目の細かさといえるのです。)

 

身長の高いギタリストに音が細い人が多いという話しとドラムサウンド・・・

タイトルについての内容は後の方に触れますよ(笑)

 

どうして一部のドラマーは、ミュージシャンは自分の出してる音の「細さ」に気がつかないのか?

 

ドラマーに限らずミュージシャンたるや自分のサウンドで最も気にするポイントは「ヌケ」ではないでしょうか。または「パワー」だったり「存在感」?

これらは言い方は違えど似てる用語と言える気がします。

 

とにかく自分の音を際立たせたい!というのは誰でも通る道だと思います。

 

ドラムならより倍音がある、アタックのある、パワーのある(音量という意味ではないチカラのある)分離のよい楽器を選ぼうとするでしょうしそういう楽器が「差し当たり」売れやすいのではないでしょうか?

どこにあっても目立つスネア。。。

どこにあっても目立つスネア。。。

 

ここで注意しなくてはならないのは、ラーメンでもそうですが、

「どのくらいの味の濃さやしょっぱさ」が自分に適当であるか、です。

日頃、味の濃いものしょっぱいものを好んで食べている人はあっさりなモノや素材を活かしたような京料理のようなモノは物足りなく思うでしょう。

 

で、またしょっぱさや辛さというのは慣れるというか麻痺するものです。

で、ドラムですが。。。

 

ドラムの音量というのはとてつもなく大きいものです。みんな忘れてるかもしれませんが(笑)

 

レコーディングでマイクをセッティングするために屈んでたりする時、隣で普通の音量で叩かれているだけで正直しんどいものです。

(エンジニアさんが側にいるときは叩くのに注意しましょう)

 

で、多くのドラマーが日常の演奏活動と引き換えに陥ってると思われる「聴覚におけるハイの欠損やバランスの乱れ」。これがとてもその人の楽器選びに如実に関わってきていると思われます。

 

つまり、耳のハイが落ちてるからハイの特に出ているシンバルや楽器を選びがちになる、ということなのです。

その人にとってはちょうどよい「しょっぱさ」でも周りの人からみたら「しょっぱすぎ」。これが音が細いと評価されるドラマーやまたはその他のミュージシャンの「原因の一つ」であることはほぼ間違いありません。

 

「ハイが相対的に多いと音が細く感じる」のは誰にでもあきらかな事ですし、

「音のヌケ」とはハイが出てるかどうかとはまた別問題で、音が細いほどヌケてこないんですよ。

 

しかし、この音が細いかどうかというのはドラマー本人は全く気がつくことができません。なぜなら生音で自分の音と他人のドラムの音を同じ条件で聴くことは不可能だから。また、ドラムの録り音をそのまま出してくれるエンジニアも少ない。

 

リハやステージでのバランス、レコーディングのヘッドホンバランスもですが自分の音というのは心理上小さめに聴こえるという経験をした事のある人も多いでしょう。自分が聞きたいものはより大きく、つまり自分が聞きたい成分はよりデカくというバランスの取り方をする人は多いのです(特に初心者)。

 

ドラマーはただでさえ音が大きく耳を痛めやすいです。そこで物足りないからと音量を上げたりよりハイの多めの楽器を選ぶという悪循環。

ここに気をつけないとただ痛いだけのヌケない細いサウンドを繰り出すだけの演奏家になってしまう可能性があるのです。

 

ここで、やっとブログタイトルの「身長の高いギタリストは音が細い事が多い」説。をご紹介しましょう。

ギターアンプの多くは足元や高くても腰の辺りで客席へ水平に向けて鳴ってる事が多いですよね。そしてギタリストの耳は上の方にあります。

で、高い周波数の音ほど直進性が高いのですがつまり、スピーカーの位置に対してギタリストの耳の位置が高いほうが高い音域が届きにくいという状況になってるのです。で、ハイを上げ目のセッティングにしがちになる。

音が細い。。。。。。

(当然ですが背が高いギタリストは全員なんてことはもちろんありえません。 1つの傾向というか仮説です。)

座って弾くジャズ系のギタリストのアンプは比較的耳の高さの位置にあります。そんなギタリストの音は太いことが多い気がしませんか?

セミアコだからとかフルアコだから、というのもあるでしょうが。。。

 

自分の耳のハイのバランスはどうなのか?アンプ環境やモニタリング環境のハイの聴こえ方はどうなってるのか?

この辺に注意することで自分の出す音の太さやヌケを改善することの一歩が踏み出せるということをお伝えしたいですね。

 

ドラマーに限らずシンバルのチョイスだけに関わらず。。。。。

 

とにかく細い音は音楽に寄与しませんから。。。。

非常に僭越ながら苦言のようなモノwo...!

ピッチシフターおよびタイムストレッチの技術を応用したソフトウェア及び技法で、ドラムのリズムエディットをしているレコーディングエンジニアやアレンジャー等のみなさん、極端なまでにEQを多用するレコーディングエンジニアのみなさんに対する苦言。


みなさんまずは、
「ドラムの音が鳴るまでの事を1からイメージしてみてください。」

ドラムメーカーや職人が音色を研究し、様々な材やパーツを試行錯誤して楽器を開発し、製造します。

沢山のドラマーが血のにじむような努力をし自分のプレイと音色を研究し、練習します。

ドラマー本人やスタッフまたは、場合によってはドラムチューナーという専門家が素晴らしい作品を作るためにベストな音色、ベストな叩き易さの楽器をチョイスしその曲に最もふさわしい音色や倍音構成やアタック、サスティーンにセッティングします。

ドラマーが心を込めて演奏します。

そして、

あなたの手元にやってくるのです。

リズムエディットについてはプロデュースサイドの方針もあるのでその是非についてはここでは述べません。
問題はピッチシフターおよびタイムシフターを元にした技術•手法では音が変わる、音色が変わるという事です。(もしかしてそれに気がついていないのでしょうか?。)
「当たり前」ですがEQでも変わります。

やむにやまれぬ事情、またはクリエイティブな事情によりそういった技術を使うのは問題ないでしょう。
演奏のどこかのちょっとした瑕疵をフォローすることで全体の音楽のクオリティがキープされるならば。また、ケロケロボーカルを作る、等。

しかし、何も考えずに勝手にそういった処理でドラムの音色だけに限らず色んな音をマイナス方向に劣化させているレコーディングエンジニア等が非常に多いようです。(考えてない訳ではないでしょうが生ドラムの良さや特徴に重きを置いていないと言いますか。)

私は基本レコーディングエンジニアなので他のレコーディングエンジニアの仕事に遭遇する事はありえないのでこれは伝聞になりますが、こういったことは主にドラムチューナーや一部の意識の高いドラマーの方から聴くことが多いです。

彼らはリアルタイムで、今さっき心を込めて作り上げた素晴らしいドラムの音色を目の前で破壊されるという事に遭遇するのだそうです。

これは、出て来たばかりのパスタに何も考えずタバスコをドボドボするような行為に例えられますし、ケーキに醤油を掛けるようなモノなのです。
お客の立場でどういった食べ方をしようがまぁ勝手なのですが、この場合問題はウェイターのような立場である人間がシェフから出された料理にコレをやってしまってるという事です。(こっそりドラムサウンドをサンプルに差し替える行為もしかりです。)

どうしてたかがレコーディングエンジニア程度の人間、時にはなんとアシスタントつまり丁稚のような人間にこのような音楽の破壊行為をする権利があるのでしょうか?(そう、全く信じられませんがエンジニアやアシスタントの勝手な独断でそれをやってる事があるのです!)
あなたには真の意味の音の良し悪し、楽器の音の良し悪しがわからないのですか?またはそう誤解されても仕方がないのではないでしょうか?

ボーカルの過度なピッチ修正しかりです。これも勝手にやるなや!(※ピッチ修正過剰問題を昨日考えさせられたのでみなさんにわかりやすい「ドラム」に置き換えて考えてみた。)

 

しかしながら実はそういった仕事の仕方を容認するカタチになってしまっている制作サイドやミュージシャンの側にも大きな責任があります。どんなエンジニア•スタッフであれ現場の音楽を「悪くしてやれ!」なんて思ってるという事はありえないはずなのにです。
つまり、「エンジニアさんがやってる事だから」悪いから言えない、という事はありません。

『こんな音じゃない』『自分の出してる音に聞こえない』『音がいつものイメージと違う』。。。等々言えば理解してくれると思います(実現してくれるかはまた別ですが)。いい音を皆が目指しているはずなのですから。。。

日本の音楽が、特にこの場合ドラムサウンドが本当に「ダメ」なのは(ダメな率が高いのは)こういう事情やそれぞれの立場を過剰に忖度した仕事の仕方にもあるのだと、これだけは想像できます。

本当に哀しい事です。

音や音楽を扱う人間は、こういった基本的人権のような生の奏者の音をもっと大切にしなくてはなりません。

機材やスペック、ましてやハイレゾだのなんだのそんな事よりまずは基本的な音と音楽の扱い方を大事にしていただけないでしょうか。

そうすることであなたの中の極々個人的な「レコーディングス技術」や「ミックス技術」「音質」は見違える程に良くなると思いますよ!。

ドラムレコーディングとその他のレコーディングなら江戸前スタジオ!
お問い合わせ ブッキングはお気軽に!
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080-4004-1226
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Erinne Scarlet 発売!

こんにちは。ブログ「いい音とは」シリーズいかがでしたでしょうか?ここで、江戸前プロデュースCDのお知らせです。

 

「時間をかけて丁寧に作られた12味のオリジナルラヴソング。結局全部好きになった。嫉妬するくらいイイ。

久住昌之

(マンガ家•音楽家、「孤独のグルメ」作者)

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去年の秋から8ヶ月掛けて12曲を収録した吉祥寺在住のJシャンソンのピアニストでシンガーソングライター、藤木えり-ErinneさんのCDが先日発売になりました!今時ホントに贅沢に完全生録音を拘り抜いた作品です。

 

江戸前といえばまずは絶対妥協のないドラムですが、元judy and maryの五十嵐公太さんや今若手ロックドラマーNo.1の黒猫チェルシーの岡本くん、はたまたもちろん江戸前ループからの神田リョウまで、総勢5名の全くスタイルの異なるドラマーを江戸前にて完璧なサウンドで収録!(ミックスのアプローチも多彩に)

 

グランドピアノを含めた他の全てのパートはなんと全てErinne本人の自宅スタジオにてレコーディングしました。(←江戸前より広いという(笑))

 

ドラムのキットマイクにはもちろんですが、それ以外のほぼ全てのパートもリボンマイクのみで収録しているというアグレッシブさ。(歌数曲の弾き語り同時録りのみBeta57を使用。また、パーカッションなど同時に本数が必要なモノは他も使用してますが。)

 

とまぁ、エンジニアリング的にも地味ーに挑戦的な事をやっております。

 

他総勢参加ミュージシャン24名、ストリングスパートの皆様や世界的なアコーディオン奏者の桑山哲也さん、薩摩琵琶の水島結子さんまで参加頂き、また、江戸前さん必殺クイーン並みの多重コーラスも各曲で聴けます(笑)。なんとまぁ変幻自在なサウンドになっていますこと。

 

特に神田リョウのEDOMAEループを贅沢に使用したトラックはかなり最新で濃厚なローエンドでDoopなビートトラックです!自画自賛

 

アレンジはもちろん、エレクトリックベース全曲(モータウンサウンドから5弦フレットレスまで)、多重コーラス、ストリングアレンジ、録音ミックスマスタリング果てはジャケットデザインまで「全て」やらせて頂きました!

Erinneは国立音大でピアノ(主にフランス印象派モノ)を学び、その曲作りにはその和声感が多く活かされ、また彼女はクリスチャンですがメロディーやアレンジにもかなりポップナイズされたカタチでその精神的な影響を散りばめました。特にコラール調なコーラスですね。

同じく僕の完全プロデュースの琵琶バンド、YUIKO MIZUSHIMA AND THE BIWA INSTITUTIONは仏教的世界観を具現した曼荼羅のようなサウンドでしたので、それとは全く違うサウンドになっています。江戸前さん仏教からキリスト教まで振り幅広っ。

そういうこともありセットで是非みなさんに聴いて頂きたいです。

 

今時めずらしいプロダクションやスポンサー無しのガチの完全自主製作のErinneさん。お金掛かってますよー。スタジオ代ほぼゼロなのにかかわらず(自宅スタジオだから)。しかし、サウンドはもとよりアレンジからミュージシャンの選定、ミックスマスタリングまで妥協一切なしで、一聴してゴージャス感が溢れてます(笑)(そういう風に作った)。

 

彼女の一生涯に渡って自信持って売り続けることのできる「稀有な音楽作品」となりました。是非みなさんお買い上げ下さい!(笑)

 

なお、発売はあえて全国流通をさせておりませんのでお買い上げはこちらからどうぞ。

 

https://erisong.thebase.in/items/6912609

 

7/29には黒猫チェルシーの岡本くんを迎えレコ発ワンマンも決まっています!

 

「いい音の5パターン」の集大成なErinneのScarlet、気になる方は要チェゲラッチョ。

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いい音とはその5とまとめ。

いい音を探る旅最終章。

4回にわたりまして考えてきた「いい音とは何か?」

今回はひとまず最終回です。

いい音のおさらい

自然界のゆらぎにあふれた「自然音」。

ひたすらハイスペックに拘った「高品質なオーディオ音響特性の音」。

「素晴らしいその楽器としての音色」。

「その音楽にふさわしい場所や状況を想起させ、その音楽が最も美しく聴こえるように処理された音」

この四つをみてきましたね。

最後「いい音とは」の総まとめ的な「いい音その5」

それは

「あなたが好きな音、目指す音、欲しい音」

です。

IMG_4543.JPG

特にレコーディングやミックスという事に限定していうと全くもってこうなるとしか言えませんし、それが結局一番尊い。。。

みんな好きな音にしたくて、自分の奏でる音が一番素敵にかっこよく、アグレッシブに聴こえるように作品を仕上げたい。また、大好きなあのCDの音のようにしたい。

そういうのがあるはずです。

それが「いい音」。

ただし、この各人がそれぞれ持っているいい音というのは本人の経験によってどんどんアップデートされてゆきます。

たとえば僕なんて小学3年くらいに音楽に目覚めたのですが、家のオーディオのアンプを低音-10高音+10(つまり振り切りのキンキンスカスカ)にしたのが一番いい音で気持ちがいいと思ってました(笑)。

また、ベースなども弦が新しくてマーカスミラーみたいな音が最高で、ジェームスジェマーソン?なにそれ音わる。汚!って思ってましたし、

スネアのダスってのやバスドラのドーンて音も「だっせーーー!」スネアはやっぱスパンスパンいっててキックはバチバチタイトなやつ最高!←ありがちすぎる。

と、思ってましたもの。(笑)

今はそんなことは思いません。というかそういう音の良さも経験的にわかるけどもそれだけではないし、むしろその音なんてドラムのいい音の数パーセントにも満たないと思うわけです。

つまり「その音がいいという気持ちは良くわかります」

という感覚。(笑)

ただ、世の中の色々な音楽や表現、様々な演奏家ミュージシャンに接するにつれ、いい音というのは沢山あって、しかし、大海原から一本のボトル、そういい音の入ったボトルを探すくらい大変でもあるという事に気がついたわけです。

それを探す事が演奏家やクリエイターにとっての自分探しでもあるし、表現活動でもあり生涯追い求めることであるのだろうと。

先に提示した4つの「いい音」はあたりまえの常識的な考察でしかありません。

あとは、自分の音楽にとっていい音とは何か?どの楽器をどう奏でるべきでどうそれを身につけるか。

そして、レコーディングするならそれをどう録ってミックスすべきか、プロデューサーやエンジニアにどう伝え理解してもらうべきか、そしてまたそれを伝える訓練だったり感性を磨く事ができるか。

そこに最後はたどりつきます。

なので、いい音が何かわからなければ、手っ取り早くは最初の4つを見つけて聞き込み(なんなら教えます(笑))、

さらに5つ目の自分にとってを探す旅にで出掛けましょう。

先の4つについてはものの半年もあれば理解出来るはずです。

「真のいい音というのはその四つの複合体なのですよ。」

そして、その4つを理解できていようといまいと江戸前さんといい音を徹底的に話し合い、議論し、試行錯誤して一つの曲いや、作品を作ってみませんか?

売れ線な音、売れ線な処理、流行りの音像、「音というのは」それだけではないと思うよ、

と、

いう結びになるのでございます。

モノから立体まで、

ハイファイからローファイまで、

琵琶からロック、ジャズ、クラシック、メタル、歌謡曲まで。

幅広い様々ないい音があるよー!

一緒につくろう!

(笑)

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いいおっぱい間違えた音その4

いい音。

 

どんなアマチュアバンド•アーティストでもトップアーティストでも、いい音のCD作品を出して欲しい。その為にならなんでもする!

というスタンスが江戸前さんなのですが、

それではいい音ってなんやねん!

 

その4。

このあたりが山場となってきます。

 

前回は「その楽器の音としてふさわしく、気持ちの良い音」というのを考えましたが、やはり「いい音」を考えた場合、音とはもちろん自然現象や物理現象ではありますが、音楽である以上それらは「美的現象、表現現象」なわけです。

 

どんなに立派でスペックのよい楽器を持って来ても、最新の高精度な録音機器を持ってきても、

 

「音楽として良くなきゃ意味ない」

わけです。

 

つまり、いい音その4はまぎれもなく

「音楽的に素晴らしい音、ふさわしい音」

になります!

 

例えばビートルズの音が「今時の音で超ハイファイで、リンゴスターの音も凄い分離感が良くて。。。。」

というのを想像してみて下さい。

 

なんか違うくない?と(笑)

 

もちろん何十年もその音でみんな親しんで来たわけだから、もし昔からそういう音だったならそれはそれでよかった、ともなるかもしれませんが。

 

しかし、ビートルズがあのようなレコーディング方法を採り(それしかなかったとも言える)、また色んなレコーディング方法を発明し試行錯誤してあのような美しい音像を作りあげた。そしてそれはとても自らの音楽にぴったりの最高に「音楽的な音」であった。

 

と。

 

そういう偶然、いや必然がビートルズだったり沢山の音楽を名作たらしめていることに異論はございますまい。

 

つまり、その音楽にとってふさわしい音質ってのはやはりあって、もちろん高級オーディオで聴く演歌も素晴らしいですが

「有線」で聴くのもいいですし、AMラジオなんかで聴くのなんてとても美しいと思いませんか?

深夜に終電逃してほろ酔いでのるタクシーのカーラジオから流れる前川清。

 

いや、石川さゆり、いや、aiko、いやワンオク。。。

 

なんでもいいんですが。

 

 

話しが脱線して「録音」ではなく「再生」環境の話しになってしまいましたが、音楽にはその音楽にふさわしい音質や表現があるということです。

 

それは専門的に言うとマイキングだったりミックスだったりマスタリングだったりにもちろん繋がりますがね。

 

前もいいましたが、沖縄民謡に教会のようなロングリバーブがかかってたら(かけてもいいよ)かっこよくないですしやはり、白鳥の湖の有名なオーボエのメロディは畳の部屋みたいな響きでは聞きたくないもんですよ。

A Man with his Shamisen Guitar by Raymond Marquez on 500px.com

 

それはオーディオスペックとかそういう次元ではなく、音楽や楽器の音というのは「ふさわしい音環境」ありきで成立するということです。教会音楽とかバッハとかはああいう響きがあったからこそその和声や表現が生まれたと言っても過言ではないでしょう?

 

そのふさわしい音環境が音楽そのものと結びついて音楽家の表現に直結していて、芸術を補完し支えている状態が「いい音」であり、それが充分に収録されてるのが「いい音のCD」ということになると

 

思われ。

 

今日はおっぱいネタなし!

ごめんなさい。

 

※誰に謝ってんねん

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いい音って?その三

​音を求め美を求め彷徨う。

音場放浪記の江戸前です。

さて、日にちが若干空きましたがいい音とはなんぞ屋の3回目。

いい音カテゴリーの三つ目は

「楽器の音として素晴らしい音」です。

ドラムでもピアノでもそれぞれの楽器をやってる方なら好き嫌いあれどその楽器の「いい音悪い音」というのは痛い程よくお分かりかと思います。

まさにこの事です。

※「いい楽器かどうか」はまた別の要素が絡みますよ。

特にドラムなどは楽器やチューニングでかなり音色のバリエーションは幅広いわけですが、ジャズのドラマーですら例えば全然サウンドの方向性の違う「メタル(ヘビメタ)のドラム」についてもその良し悪しはきっとわかるかと思います。

つまり、ジャンルを飛び越えて誰にでもいい音だーって思える楽器の音。

それが三つ目のいい音ですよ。

ドラムなら、ピアノなら、バイオリンなら、三味線ならこうあるべきだという歴史に紡がれて今良いとされる音、そのものが「いい音」かと思います。

それはうん百年前の億単位のストラディバリウスと10万の入門用バイオリンを「ブラインドでどっちが好きか?大会」とかでみんながわかってしまうレベルの「音の良さ」というやつですね。

ただ、もちろん高いからいい音とは限らないし、また逆もしかり。

価格や見た目やブランドにはとらわれない、ネット情報やステマにとらわれない「自分の耳で聴いて」ほんとに「いい音色だぁー。この楽器好きになっちゃうぅー」ってパワーのある「楽器の音」これは、誰がどうあがいてもいい音と言わざるをえないでしょう(笑)

全く興味ない人もいるでしょうが。

ここでまた無理やり無理やりおっぱいネタにと思いますが、かなり無理がありまして(笑)

例えると、人種が違えど御国が違えど文化や服装が違えど「綺麗な女の人だなー」ってだれが見ても思う状況、みたいなものでしょうか。

京都先斗町 歌舞練場に急ぐ京舞妓

京都先斗町 歌舞練場に急ぐ京舞妓

 

ちなみにそういったいい音というのは必ずしも「高性能な録音状態とハイスペックなオーディオでなくては聞けない」という事は一切ないのです。(つまり、必ずしも「いい音その2」を満たしている必要がない」という事になります)

↑ここ一番大事。

 

 

AMラジオ(音こもってんなーおい)でもそれは伝わりますからね。

 

この辺はいい音その4に繋がります。

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『いい音』って?その2

神を探す行為とまで言われる『いい音』探求。。。(笑)

江戸前さんの考えるいい音その2を発表しましょう。

 

それは!

「オーディオ測定的な意味で周波数特性の優れた音」

です。

 

これまたまあ難しい話しなのですが(笑)低い音から高い音までまんべんなくストレートに濁りなく出ている「再生環境や録音状態」を指すといいましょうか。

 

「低い音から高い音までまんべんなく出てる音」だとするとホワイトノイズになっちゃうので(笑)(FMラジオのザーーーーみたいなやつ)。

 

つまりまぁ、録音状態としても再生環境としてもとにかくオーディオマニア的スペックな意味で高品位であるモノです。(オーディオマニアの気持ちはわからん!とかはまぁ言わずに。カメラマニアの気持ちもわからんでしょうが、高画素で写りがシャープで色の表現も満遍なく美しいカメラやレンズでみたいな)

 

デジタル録音でいうと96kとか192kとかナントカbitとかも関係しますし、周波数特性の広いマイクを使ったりしなきゃならないし、音に癖のあるスピーカーだとちょっと違うかもしれませんし。。。。

 

そこを追及してくと、

スピーカーケーブルは高級でなくてはならないし、しっかりした土台の上に機材を設置しなくてはならず、電源はピュアでなくてはならず、電柱を自分で所有し電力会社を吟味し、、、、。

 

と、どっかからはカルトな世界になっちゃうんですが(笑)

 

少なくともiPhoneのイヤホンは低いところと高い所は出ておりませんし、

AMラジオは音が曇ってますし、

 

ようするにそういうのとは真逆の「スカッとヌケのある」「しかしギラギラと痛くない」「低音も豊かで」「キレも良く」「歪みのない」、そういった状況で収録され、再生されてる音ですね。

 

ハイファイだなー!ハイレゾだなぁ!って感じで表現される音です。

(笑)

なんとざっくりとした、適当な解説!

 

ここで恒例の無理矢理オッパイネタですが、オッパイに例えると、細かい好き嫌いや好みは別にして「誰もがすごいなー、綺麗だなー、◯◯なー」と一定の理解が得られる「カタチ」のそれだと言えなくはないでしょうか。。。

Serenity by Maxim  Guselnikov on 500px.com

う〜〜〜むoppaiもろのやつは貼付けできないってことが発覚 (笑)

 

 

ただし、問題はその高品位である「音の録音状況と恵まれた再生環境」

で、何を聴くのか?

というところにいよいよ突入してくるのです。

 

だんだんスペックではなく美学の問題になっていきます。

 

つづく。

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『いい音』って。。。。その1

いい音とは何か。。。

「それは殆ど神の存在について考えるのに等しい。」

それはそれはどこぞの伝説のエンジニアが言ったとか言わないとか。

 

日常生活において普通の人がいい音!って感じるのはどんな時かな?

ワイングラスが「チーン!」とかビアグラスが「コワァーン」とか?(笑)

いい音について日頃考えているのに全く思い浮かばない。なんと恥ずかしい事だろう。。。(笑)

 

科学的生理的な研究分野では「ゆらぎ」がある音が人に安らぎを与えるといわれています。

音ではないけどmacのスクリーンセーバーとかでなんとなく飽きずにずっと見てられるやつとかあるでしょ?単調だけどランダムな。それの音バージョン。

いい音について考えるとき、それは人間の生理とは切っても切れないはず。聴覚という「生理現象」に立脚する芸術だから。しかも視覚のようには簡単にキャンセル出来ないところもより原始的であると思います。もしかして生物の進化過程においては視覚よりも聴覚が先に生まれたのかもしれない。

そうなるといい音の秘密や鍵はやはり自然に隠されている気がしてきます。

森にはマイナスイオンが出てるとよく言われるけれど、「ソヨソヨ」「サヤサヤ」なんてのは「ゆらぎ」に溢れた癒される音だし、浜辺の波の「ザザー」という音、虫の合唱、遠くに響く野鳥の声なんてのも人間が人間という生き物である限り「生理的に」気持ちいい、いい音と感じる「音」なのでしょう。

それはオトコならおっぱいに憧れるのと同じ「生理的現象」。母親の愛の象徴でもあるし、父親になるだろうオトコが求める愛の象徴なのだ。

Mother breastfeeding newborn baby by photoalto on 500px.com

脱線失礼しまそた。

ま、とりあえずまず、いい音とは一つ目に「この自然の音」だと僕は思うわけです。(かなりむりやりオッパイを絡めてきたな。。。)

ところで、江戸前さん的には音楽について考えるとき、いい音とはあと4つに区分出来きると思ってます。

つづく

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「隠された」才能

世の中には物凄い才能や表現力に溢れてるのに日の目を見てない演奏家やアーティストってのは沢山いるとおもいます。あぁ嫉妬するぜ。とにかくその才能に。。。

しかし!それら才能に溢れてるのにCDを出した事のない人、大勢の人の前で演奏する機会を未だ得てない人など。いや、ライブすらほとんどやらない人というのもいるでしょう。

チャンスに出会うのも才能とも言えますが、むしろそういうチャンスから意図して離れるようや孤高の人もいるかもしれない。

山奥にひっそりと潜む美しき「才能」。奈良県宇陀市室生寺にて

山奥にひっそりと潜む美しき「才能」。奈良県宇陀市室生寺にて

しかしそれはやはり世の中の共益という意味では「もったいない」と言わざるを得ない。

また、そういった才能を放置するカタチになってる業界にも何か問題があるのかもしれないし。

 

例えば大手財団がやるような「メセナ活動」なんてのもジャンルやその援助する演奏家やアーティストの選定方法において問題がある事も多いと聞きます。 

 

レコーディングというものについても、そういった才能があるのに「CDを作るチャンスもなく、作るという発想すらない」という人もたまに見かけますが、ほんとにもったいない事ですよ(笑)。特にCD産業に取り残されたような大きな売り上げを端から見込めないと断言されてしまってるような状況のジャンルの人たち。。。

 

伝統音楽の世界の人たちにそういった状況が多い気もしますし、ひたすら自分を磨くことだけに集中している「唯我独尊天才タイプ」の人もいるでしょう。

 

最早そんな方々がこのわたしのブログを読んでるとも思えませんが、そういったレコーディングとかCD制作について全く知識がないアーティストの方、また、CDを作るなんて思ってもみた事がない方々。

 

そんな人のチカラにわたしは、なりたい。

 

是非江戸前レコーディングスまでお気軽にご相談ください。

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おっぱいいや音楽のリアリティとわ

先日マクドナルドで写真撮影のレクチャー本を読んでおりましたら「写真にどうストーリーを感じさせるか」という項目がありました。

ballerina by Marta Bevacqua on 500px.com

たとえば女性の写真の場合、ただ美しく撮るだけではなく脱いだブラウスとか靴下とか、ヌードなら下着を脇に置いたまま写し込むだけで「ストーリー」が生まれると。
簡単にいうと想像力が掻き立てられる訳です。
他にも水着の跡だったり鳥肌というモノの扱いが「リアリティという名のストーリー」に深く関与してくるとのこと。

これは全く持って音楽にも言える事ですし、今の音楽に最も足りてない要素な気がします。
つまり、ラーメンの写真なのに湯気が立ってないじゃん!!みたいな(笑)のですよ。

音楽で言うとまずは一見不要なノイズ成分。フレットノイズやピアノのダンパー音 。オーケストラの録音に於ける指揮者が構えた時の「ざっ」とした団員の衣摺れの音等々。
マニアックなところで言うとギタリストのエフェクターの踏んだ音や一瞬途切れた様子。バスドラのペダルのキコキコ音。
これらは全て、「あぁ人間が演奏しているの哉」を意識させます。

ノイズ面だけでなくテンポが揺れたり走ったりとか、キメの一瞬のズレや。また、大サビの一番高いところで歌が一瞬掠れるとか、曲最後のロングトーンの消え際でほんのすこし音程が下がる、とか。

そういったなんでもない「ちょっとした風景」が音楽にストーリーを生みます。

昨今「インスタ映え」というのがあるそうで食べ物でもなんでも「どう美しく見えるか、いいね貰いやすいか?」が重要とのこと。しかし、ラーメンのインスタ写真だとしてあまりにもアングルや写りが良すぎたり箸や胡椒の配置まで計算してあったりすると
「あぁ、ラーメン食べるのそっちのけで写真撮ってるわ。そんな事してたら麺伸びてまうやん」
となり、
「ほんとに美味いラーメンならまず食うだろ」
と、そのラーメンの美味しさそのものに懐疑が産まれたりするもの。

つまりこのようにレコーディングも「ただ美しく均整が取れていて精確」というのでは味気も何もなくなるような気がしてくるのです。

ちなみに筆者の場合は、おっぱいの写真ですと下着の跡が残ってる方が「リアリティ」を感じる事が出来て、よろしいかと思います。

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新BLOG開設のご挨拶ぅ(深淵なる欧米のプロデューサーによる『レコーディングドラムサウンド』)

江戸前レコーディングスの鹿間朋之です。いつもお世話になっております。

我がEDo-maeのサイトですが去年リニューアル致しまして、その際残念ながらご好評頂いてましたBLOGも自動的に消滅。。。しかし再開の希望も多く、今、ここに、その再開を宣言するものであります。(笑)

暇な時とは言わず週に1-2回は更新してレコーディングについて、ドラムサウンドについて、音楽の深遠なる世界について、オッパイについて等等書いてゆこうかとおもいます。

差し当たりネタが思い浮かびませんので、旧BLOGの資産を有効活用すべくその中からちょくちょく修正や加筆をして再掲させても頂こうかとおもっています。もう皆さん内容を忘れているにきまってるので(笑)

コメント欄やいいねボタン、シェアボタンもありますので、お気軽に拡散頂けますと僕の今夜のBEERが美味しくなります。よろしくお願い致します。

んなわけで。

CDという録音作品においてドラムサウンドというのは音楽全体のハイファイ感やローファイ感また、時代やジャンル感を強烈に引っ張る作用があります。
そこにはタイコ自体から出ている倍音の性質や、バランス、サステインやアタック感などすべての音の要素が関わってくるわけです。叩き方ももちろん関係してきます。コーテッド系ヘッドで優しく鳴らすのと、ピンストをがっつり叩き切るのでは漂ってくる雰囲気が全く異なってきます。

CDをプロデュースする際、欧米のプロデューサーはやはりドラムサウンドをコントロールするのに非常に長けています。日本のプロデューサーはどちらかというと収録後のミックス処理や他の音を重ねていく事でサウンド作りをする傾向がある気がします。それはスタジオ環境や使える予算、時間の余裕などにも関係してくるのでしょう。予算も時間も「心の余裕」もないのにドラムサウンドに一日掛ける、などというのはありえません。また、一流スタジオミュージシャンほど自分の音を持っているもので、よほどの統率力と引率力そして音のビジョンを持つプロデューサーでなければ、ドラムの音作りにめちゃくちゃ時間を掛けるというふうには現場はなかなかならないのかもしれませんね。

つまり、日本では「ドラムの音なんてこんなもんでしょ?」というようなムードが一般的(こだわってないとか、気を使ってないなどと言うつもりはございませんが)。しかし僕の場合はやはりそこは超ウルトラスーパー最大に重要なポイントであり、関心事で音の要であります。膨大な楽器で質感を追求しなくてはならないのです。時間は掛かって当然なのです(自分のプロデュース作品の場合)。もちろんクライアントの要求の度合いにもよるのですが。

ここでドラムサウンドを作る上で参考になる音源をひとつ。

Meshell Ndegeocello / Weather

プロデュースはジョーヘンリーです。アコースティックでトラッドな雰囲気の中に非常にアーバンで洗練された音作りをするアーティスト•プロデューサー。ミッシェルのルーツである土着なサウンドを高貴に仕上げています。この音を聞くたびに音楽の「質感」にいのちを掛けるような深淵さは日本人にはないのか(もちろんそれがある人もいるにはいます)、と悩みすらしています。このCDの場合のようなサウンドはアフリカおよび欧米由来のサウンドなわけですから、日本人にそれを求めても仕方がないといえば仕方がないのかもしれませんが。。。

この作品のドラムサウンドのポイントは、キックとスネアで泥臭いテイストを出しつつもタムがとてもモダンなサウンドになっているということです。曲にもよりますが。
ビンテージラディックな三点にタムだけdwやソナーを持ってきました。みたいな異種混交な音作りに痺れますね。録音処理的にはハイファイです。
もちろんギターなどの弦楽器、ピアノも見事。ミシェルの声の質感も全て高度にスーパーコンピュータで計算されたかの如く。ビンテージライクな太鼓をハイファイに録りつつ周りの楽器の質感に泥臭さをあえて残している座布団三枚!な処理。

ぜひこれから来る梅雨の夜長にでもアフリカの月を愛でながら聴きたい音楽です。

あ、ここ日本か。
座布団で思いだしたけど結局所詮は笑点のopテーマみたいな音楽の方がほとんどの日本人にはぐっと来る。
そおいうものです。ルーツとは。

初出 2014.6/8

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