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素晴らしいドラマー、打楽器奏者いや、ミュージシャンとは、

今日はレコーディングとかスタジオではない話。

先日某ライブにお邪魔しました。ウチにお客様で来ていただいてその演奏とトーンに非常に感銘を受けたので早速観に行ってみました。
即興演奏形式で話しによるとリハもなく、その瞬間がまさに初顔合わせで初演奏だったそうだ。

そのミュージシャンの方は即興的セッションに長けてる方だとは思うが、まず、当たり前に演奏が素晴らしい。しかし、だいたいのミュージシャンてのは間違いなく演奏は素晴らしいはず。
しかし、さらに一段二段素晴らしく感じるその差はいったいなんなのだろう?どんなに素晴らしくとも普通一緒に演奏してみたいなどとはめったに思わないのだけれど、その時は一緒に演奏してみたいなー、と純粋に思ったのですよー。

今まで何人かのそのようなミュージシャンと出会い、幸いにも実際一緒に演奏する機会に沢山恵まれてはいるけれど、特にドラム等の打楽器奏者全般に言える大事な演奏のポイントは、僕は「顔」なのだと思っています。
まずその演奏の楽しさや真剣味や、共演者お客様に対する気持ちが全て顔と表情に出てるかどうか。。。特に打楽器奏者はその楽器の特性上譜面に食らいついている必要性もないし、常に指板を睨んでる必要性も少ないので、その視線や表情や身体全体で音楽そのものと楽しさを人一倍アピールすることが出来ますよね。
つまり、楽しさやグルーヴの表現を表情で倍増させる事が出来るという事。

即興演奏の場合は特に、ミュージシャン同志の呼吸やお互い何を考えどんな音を出しているのか?というのを深く理解することが非常に大切になってくると思いますが、その人は常に共演者を見ている。探っている。演奏してて楽しいんだぞー!ってアピールを全身でしている。へたな共演者だと気遅れするほどじゃないでしょうか。
しかし、それは音楽をこころの底から楽しみ、真剣に音楽と共演者に向かいあってる証拠なんだ。
演奏が仕事で日常であればこそ、そこはある意味ルーティンになるのは仕方がないのにもかかわらず。


その奏者、それはそれはあらゆるジャンルのあらゆるミュージシャンに引っ張りダコになるだろというのが、一瞬で理解出来た。。。

そしてそれは、おそらく音楽において最も大事な事であるのにもかかわらず、今最もないがしろにされ、忘れられているポイントであるなと、ひどく感銘を受けた夜でした。。。

演奏とは人であると、

p.s.純粋に音楽だけで見た場合、アイコンタクトとか関係ない(耳で集中できていればいい、それが一流)という論も見ますがそれはそれ。これはこれよ。
 

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