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ドラム

レコーディングでの基本的なドラムの音の作り方。

レコーディングは基本的に『よっぽどの事情が無い限り』
リズムのかなめとなるドラム、ベースから収録して行ゆきます。
(江戸前では1発も多いですけど)

まずスタジオ入りしたらさっそくドラムのセッティングからです。

ドラムのサウンドはレコーディングの中で最も重要なポイントを占めています。
なぜかというと、ドラムの音でぱっと聴きの作品の印象が決まってしまうのです。
ドラムサウンドの様々なファクター、つまり『楽器本体の音』『プレイヤーの音』『部屋の音』『レコーディングテクニック上の音』の複合作用で作品全体の『hi-fi感』や『low-fi感』、さらに『ジャンル感』『時代感』などが決まってしまうということです。

ドラムの音が『間違って』たら元も子もありません。失敗になってしまう。

なのでEDo-maeのレコーディングではドラムのセッティングから音決めに時間をかけさせて頂いております。
普通は1時間程度かかります。
熟練したドラマーの方の場合で45分程度でしょうか?。

音作りで重要なのは1にも2にも楽器選びとチューニング。

当スタジオではドラムを持ち込まれる方は少ないため、スタジオ所蔵のグレッチ・ラディック・ロジャース・パール・タマ・ソナー等から一番お客様のバンドサウンドに合う楽器を相談して決めさせて頂いてます。ヘッドもその都度換える場合もあります。
(現在基本的に用意しているヘッドはコーテッドアンバサダー、コーテッドエンペラー、ビンテージコーテッドアンバサダー、クリアアンバサダー、クリアエンペラー、プロトーンシングル、プロトーンダブル、ピンストライプ、ファイバースキンです。キックのヘッドも多数)


事前にミーティングをしたり、リハーサルを見学させて頂いて決める場合も多いです。
本来そこまでしないとベストなドラムサウンドを見極める事は出来ません。

ドラマーのみなさんも個人で悩んで色々な楽器を試しては自分の音を少しづつ追求していきますよね?
それをレコーディングだからといって、いやレコーディングなのに本来1時間やそこらで簡単に決める事は出来ないとおもいませんか?。同じドラマーでも曲によって音の解釈も違ってくるでしょう。
そこで江戸前の『超客観的』な視点を加味し、合理的に端的にもちろんドラマーさんと相談しながら、音の感覚を共有しながら、音『決め』をしてゆく。それにはやはり時間がかかります。
ちなみに江戸前さんはベーシストです。ドラムは全く叩けません!ゆえに超客観なのです(笑)。

『あ=、ドラム組めた??あ、っそう?そんじゃマイク立てるからさ。んじゃ、キックからもらえるかなぁ~~?』
『はいは~~い、okです。んじゃ曲いこうか~~~??』

とは、しませんwwwwww。
そんな適当なエンジニアさんは『日本を去れwwwww』


ドラムのレコーディングは『ドラム』に行き来してなんぼです。
そこで直すのはどちらかというとマイクセッティングではなく、ドラム本体のチューニングやミュート具合にほかなりません。スネアなんてバンバン替えますよ。合わなかったら。40台ぐらいありますからねぇ。

もちろん『現場』の雰囲気とか『状況』とか『どんなプロジェクト』なのか?『予算は』
すべて鑑みてやるには決まってるのですけれど。

1流のドラマーの方だとほんとに1発で決まる事も多いのです!
しかも1流の方であればあるほどマイキングやEQなどに頼ることはしませんので、むしろこちらもやりやすい訳です。『音作り』について楽器レベルでお話しさせて頂けますからね。

EQでなんとかしてくださいなんてドラマーはマレットで叩いちゃいますよ(硬い方で)~~~。www
 

ちなみに楽器と江戸前が外部スタジオに出張!てのもやってますから、ご相談ください。むふふ。

SM57が如何に神マイクか語るスレ part666

SM57。それは誰もが憧れない・どこにでもある・非常に安いマイク。
しかし!どんなレコーディングスタジオにも最低5本はあり、どんなレコーディングエンジニアでも一様に素晴らしいと評価する神マイクなのです。
某レコーディング専門誌で『無人島に1本持って行くならどのマイクか?』で、堂々1位!!!

タフで過酷な環境でもバッチリ使えそう!なんてことではなく、本当に1番汎用性が高いからなんです。


私は良く言うんです。『国会からメタリカまで』と!『すげー(S)マイク(M)57!!』と。。。。


実際日本の国会含めアメリカのトランプさんの会見とかでも映ってますよ。(アメリカは先進国なのでBETA 57)
ジェイムス・ヘッドフィールドのvocalは毎回これらしいですし、U2のボノはこれをハンドマイクで使うそうです。※もちろんレコーディングでの話。


とにかくこれだけは言えます!このSM57、何のレコーディングにでも使えます。


ギターアンプ、ベーアン、アコギ、スネア、タム、ボーカル、バイオリン、チェロ、バグパイプ、チューバ、オンドマルトノ、テルミン、大正琴、琵琶、カスタネット、彼女のあえぎ声、小鳥の囁き、大本営発表、玉音放送。。。。。。

特性としては決して広くないのですが、美味しいところが実に良く拾える。

本当に神ですね。しかもどこにでもあるし何でも録れるのでまぁ『八百万の神』とでも言いましょうか?

もちろんコレ2本とkickのマイクに何か立てれば、『技術のあるレコーディングエンジニアさん』
なら、ドラムセットでもそりゃあもう完璧。別にレコスタに入るまでもないんです。ドラムなんてどこでも録れるんですよ!
※いつもと言ってること矛盾wwww

『そうSM57ならね!』

それではここで、SM57をtopマイクに2本立て、kickにのみコンデンサーを補強で立てた場合の、
『マイク3本だけによる秀逸なレコーディングドラムサウンド』を御聞きください。
※kickにはLEWITT DTP 640 REXを使用。
 

はい、すいません、今回は話の趣旨としてはkickにも57で行くべきなんですが、57でも駄目なモノはあるんです。

KICK、、、、これだけは無理、SM57じゃ駄目………本当にSM57で録るkickだけは
『LOWが無いです!!!』。
試す価値なし(もちろんわざと使うのはあり!!!)

※しかしさんざん褒めておいて最後は落として終わるという。。。。

俺はSMでいうと
ドSかもな。

 

ちなみについでにこの神田リョウさんの映像の1:05からの音源のtopマイクはSM57です。ご参考まで。

あまり言いたくはないんだけど、未成熟なのかなぁ?な、話......... ※また長い。。。。。。。。。

トラックメイカーさん、ていいますと普通のDTMで作詞作曲している方々の比べ、サウンドへのこだわりやその作り上げる『トラック』の質や意識がとても高い気がします。

ところで。

先日お客様でいらしたトラックメイカーさんが言ってらしたんだけど、トラックメイキングにおいて「どんだけ頑張ってもキックが向こうに負ける」のだそう。使用アプリや方法論は同じでも。

これは僕も常日頃思っている、「ドラムサウンドが常に向こうに負けてるなー」という印象とリンクするものです。ま、勝ち負けではないんだけど!
はっきりいってマイクやマイクプリ等の機材は向こうに負けてるなんて事は少なくともない。楽器レベルで考えてもパールやヤマハなど日本のドラムは世界を席巻してるわけだから、楽器のせいではないはず。じゃあレコーディングスタジオの電圧とか?気候の乾燥具合?(笑)

 

これはドイツですね、すみません。スネア女子by江戸前さん。(FUJIFILM X-T1、nikkor 20mm f2.8 Ai vintage by VSCO)

これはドイツですね、すみません。スネア女子by江戸前さん。(FUJIFILM X-T1、nikkor 20mm f2.8 Ai vintage by VSCO)



では、なぜそのような音の差が出るのでしょう。
まずは日本の現場ではドラムの音を確信的に(ただし結果として)悪くしている、というか地味にしてるというのがありますが、それは実は歌を活かす為だとおもいます。日本のボーカリスト は「声が弱い、歌が弱い」場合が多く、ドラムサウンドが良すぎてドラムに耳が行くようでは曲として成立しなくなる可能性が出でくる。ドラムの音像が大きかったり、かっちょよすぎると都合がわるいんですよ。(実際のところ、ダブルミリオンを何度も記録したドラマーさんが実際『わざとそうしている』といってた)。

まず、一点はそれ。

第二点としては、単純にドラムサウンドに対しての感性が成熟してないというのが考えられると思ってしまいます。
先日とあるアメリカ帰りのドラマーと話ししていたのだけど、アメリカなんかだと特に、どんなアマチュアバンドであれドラマーはマイセットをライブに持ち込むらしい。それが当然の日常なんだそうです。しかも、アマチュアであれドラムのセッティングが遅かったり、音が悪いと容赦なくコケにされ笑われ舐められるそうです。それでかなり鍛えられたと。確かに彼のサウンドはチューニング面含めて誠にすばらしかった。。。。

そういえば良くききます。ドラム関連の商業規模が日本とは比較にならないと。いや、楽器業界全体の規模がそもそも。。。。NAMM SHOWの会場の規模一つとってもものすごいでかいわけですよ。

日本ではワンマンならともかく、対バン式のライブでのセットの持ち込みや入れ替えなどまずやらない。運搬の問題(パーキングの問題とかも)もあるだろうし、さらにライブハウスも嫌がるかもしれない。まずこの時点でのドラマーの楽器や音に対するコダワリの無さと理解の程度が見えてしまう。
ライブハウスにしても質の良いところもあるだろうけれど、大方とんでもない状態のセットで金すら取る有様。リハスタしかり。つまり、みんなドラマー含め『ドラムの音を知らない』のではないでしょうか。
ドラムの良い音もしらないし、その音のバリエーションの幅広さ、深みも知らない。一つのセット・スネアからいろんな音が出せる事も、何もかも知らない、認識していないのかなぁ。。。。。。


例えばレコーディングで良く感じるのだけれど、スネアの音の好みの傾向が画一的であること。ハイピッチで倍音カンカンでサステインの長い音を好む傾向が『未だ』に驚く程高い。
スネアの音にはドスって音からパスっ、ダッ、スタン、カン、カンカーンまで非常に幅広いバリエーションがあるが、カンカンだけが非常に好まれる傾向です。
音には流行りがあるのが解るし、常に目新しくあるべきだとは思いませんが、ちょっともう食傷気味な音の傾向といえます。

欧米のサウンドを見るとレコーディングされた一枚のアルバムの中で様々なスネアのトーンに出会う事ができるのだけど、日本のアルバムだとスネアのトーンにバリエーションが非常に少ない気がします。
バンドの場合、曲によってスネアのサウンドが変化するのはドラマーの個性付けや統一感の面からあまり好まれない側面があるのは承知だけれど、アーティストモノの場合、もっと幅広いスネアのトーンバリエーションがあってもいいと思うのは僕だけ?もちろんトータルのセットのトーンもでっす。

レコーディングスタジオでの現場プロデュース的にどのドラマーを呼ぶのかとかにも関わってくるけれども、あまりにドラムサウンドの追求に時間が割かれてないような気がするCDが少なくない。次の曲どうする?あ〜〜〜イマいい感じなんでこのままでいいっす。set入れ替えとかめんどうだしいっす。    ..............
限られたスタジオ予算との兼ね合いがあるのは重々承知の上でもあるけれど。

レコーディング作品のそのものの質感を大きく左右するドラム、手順的にも始めに収録されるドラムであるからして、そのサウンドは以降にダビングされるウワモノの音を左右すらするはずでしょう?。
結局ドラマーもプロデュース側もドラムの音にそこまで「拘ってない」のかしら?
特にエンジニアはドラムのマイクセッティングと音決めが早いほど現場では優秀とされる傾向があります。
だから音に問題があっても卓を離れず手元のEQやコンプでささっとやってしまうのよね。

ま、僕がレコーディングエンジニアさんと現場で一緒になるなんてあり得ないんだけど(笑)

つまり生音を聴いていない。下手したら興味すらない。
これはあり得ないこと。。。信じられない。
ブースの行き来すらおっくうとは。。。。


また、著名なドラマーを呼ぶほどなんとなく音に注文がつけづらい雰囲気があったりする、というのもあるかな?。ドラマーによってはその音自体がトレードマークである事も多いでしょうし。

しかし本来ドラムサウンドとはそういう簡単なものではないと思うんですよ。厳密に言うとドラムサウンドと音楽の関係がそんなに簡単なモノであるはずがない!ということですね。
ドラムサウンドとは、ドラマー自身はもちろん他のパートのミュージシャン、そしてエンジニア等現場にいる人間皆で創り上げるべきもの。ドラムチューナーさんとか含め。

そのぐらい音楽そのモノを左右するファクターであると思っています。僕は。

あらゆるポピュラー楽器の中で最も繊細な音作り(楽器レベルでの)を要求されるドラムに限りなく無頓着とも言える状況こそ、日本の音楽的成熟が達成されてない事を示唆しているような気がする、というのは言い過ぎでしょうか。

mixでどんだけいじくってもまったく、無意味に近い。

これは言いすぎになるのでしょうか?

ウィキペディアでみつけたラウドネスの樋口宗孝さんの名言が印象的でした。
やっぱり樋口が叩くとこうなる」では終わりたくない。
それはプレイも音もでもあったのだと思う。つねに幅広いサウンドと音楽性を追求するべきと。

みんな『ドラムってこんなもん、こういうもん』と決めつけすぎているのかな。
playスタイルしかり。

なんでも型にはめて逸脱することができない日本人の国民性。保守的な。

ドラムサウンドがどんなに奥深く幅広く、美しいのかと言う事に気がつかないまま死んで行くのは、
まことに音楽を演奏する、聴く、関わる人間として大きな損失です。ぐらいのキモチ。



最終的に冒頭のトラックメイカーさんは、
「打ち込み的手法でリズムトラックを作成するにしてもやはり、ドラムの音は楽器で生で根本から作らないとやはり向こうには勝てない」とひとりごちていた。


やはり最後はそうなる。


また、『私には(若くてとか、まだキャリアがないし、とか、アマチュアだしとか)そんな世界があるのは、わかるけど、まだまだ遠慮しときます』
みたいなことでは本当にもったいない。
それ、全部江戸前で引き受けますよ。しかも料金に含まれているんですよ!
って話しなわけですよ。

ま、宣伝なんすけど。
んでもって江戸前さん、怖くもないんですよ!!

みんなマジ勘違いしてるけど wwwwwwwww

 

 

うるせ〜〜〜〜おっぱい