レコーディングスタジオのような仕事をしてますと、見学だったり相談なんてのも多いのですが、最近非常に驚くのが。
「レコーディングってバラバラに録るんじゃないんですか?」
「一人一人でやるという方法しかないですよね?」
あと、「”修正を完璧にしてないから”恥ずかしい」
とか。
こっちにしてみると
えええええええ!!??!!!!
って感じです。バラバラで録る方法も場合によってはもちろん有効ですよ。修正もやる時はやる。
しかし、それが普通でむしろそうしなきゃならないと思ってる人がいるようなのです。
「え?セックスって直接やるんですか?スマホ越しの相手とバーチャルでやるものじゃ、ないんですか??」
ぐらいの衝撃ですな。。。。
何故そう思ってたのかというと、
「ネットにはそう書いてあった」
「みんなそうしている」
とかそういう事のようです。
(※もちろんそうじゃないんですよ、と、懇切丁寧にご説明させていただいておりますし、皆さんすんなり御理解頂けますよ)
確かにネットでレコーディングを調べるとまともな内容のモノは殆ど皆無。
そもそもネットにはまともな事は殆ど書いてないというのを考慮しなくてはならないですし、
情報や常識?を疑うことすらしない。
SNSのアイコンはチョー可愛いのに会ってみたら「ぎょえー別人!」
みたいな事もあるそうですが、
それこそもう「修正なしの顔で会うこと」すら恐怖な時代なんですね。嘘ばっかのネット社会。
そりゃ会えないならスマホ越しでセックスするしかないわな(笑)
つまり、音楽って複数の人間が同時に演奏してアンサンブルするという、ジャンルに関係のない音楽の「真理」すら揺らいでいるのでしょうか。
本当に音楽ってなんなのか、どうするべきか。
最低限考えたい。
というか、たとえ経験がなくそういう事に頭が回らなくても、それに気がつける業界や世の中の空気が最低限あってほしい。
でも、生まれた時のからスマホに育てられたような世代が音楽の本質を変えることも起きるのかもしれません。