EDo-mae Recordings レコーディングスタジオ

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ビンテージ系ドラムサウンドのすげぇところ

 ツイッターに

「自分がプロデュースしたりディレクションする時は殆どがクリック無しで、「もっと前で」とか「大サビなったら走ってくれ」とかいう内容に終始する(笑)

クリックに合わせて叩けるひとよりそういう音楽的な解釈をすっと理解出来て、すぐ実現できるドラマーが好きです。」


と、書いたんだけど、まあそれは「クリックに合わせてまーす!」って感じになっちゃうドラマーやアンサンブルが嫌いなので、だったらクリックいらんやろ!

ってのが元々の発想なんですが、すごいことに気がついたんですよ、さっき。独断と偏見ですけど。


自分の好きなそういった「走ったり揺れたり”自由自在なグルーヴ”ってラディックとかロジャースとかのビンテージ系のサウンドの楽器じゃないと音楽的に聞こえ難いんじゃないかなって。


極端にいうと、いまのメタル系とかエクストリーム系?とかの音色やヒュージョンぽい無駄にハイファイな音色の楽器だと美味しく聞こえないんですね。(独断と偏見)


つまり、あのふくよかで程よく余韻があり全体が一体化してるドラムの音色がグルーヴを補強してると思うんすよ。


なんで打ち込みのドラムがキモいのか。

それは毎回同じ音色やパルスが繰り返えされるからなんです。(多少レイヤーしてるとしても)

毎回ちょっと違うから気持ちいいんですね。どんなにショットが安定してても毎回違う。

街を歩いてる人間が全部同じ顔だったら気持ち悪くないすか?


朝ドラの登場人物が全員同じ顔だったらキモいすよね。


そういう曖昧さを優しく包み込む音色と、そうではない音色ってドラムにもある気かするんですねー。


レコーディングではそういう部分を大事に録らないと

「意味ないよ」

 

 

山形のド田舎で公務員やってる古い友人のドラマー。包容力すごい、人としての。