バンドにおける個人レコーディングの最大の罠
セルフでの「自宅個人」レコーディングの最大の弊害について説明しましょうか。
最近多いのは、みんな別々にレコーディングするってやつですね。
これの最大の弊害は何か知ってますか?
それは
「もっとも低い評価基準でレコーディングが進む」かも知れない、ということです。
本来レコーディングは客観性が大事です。また、プロジェクトとしては客観的な視点のある適切なプロデューサーやディレクターのある種の強権的な役割を必要とします。
しかし、自宅での個人レコーディングでは、あくまでもその演奏者だけの評価基準や価値基準でレコーディングが行われてしまいます。
要するに
「本人がよければオーケー」ってやつです。
その本人が本当に上手くて経験のある人なら全く問題ないのですが、その逆ですと全然ダメなテイクがオーケーになったりします。ほかのメンバーなどの他人の意見が入らないからです。
結果、各メンバーのレベルの違いがテイクに現れて、非常にいびつで演奏として纏まりのないものになる可能性が高いのです。
「お前、それあかんやろ!」という意見もないし、
逆に
「この演奏がいい!これが最高!」
というのも起きない。
まったく持って相乗効果のない、アンサンブル性のないつまらない音楽になる可能性が高いんですね。
要するに噛み合ってない演奏。誰がいい悪いではなく。
そんな”コント”、誰が見たいと思います??
ソロの落語とかならいいっすけど。