いい音とはその5とまとめ。
いい音を探る旅最終章。
4回にわたりまして考えてきた「いい音とは何か?」
今回はひとまず最終回です。
いい音のおさらい
自然界のゆらぎにあふれた「自然音」。
ひたすらハイスペックに拘った「高品質なオーディオ音響特性の音」。
「素晴らしいその楽器としての音色」。
「その音楽にふさわしい場所や状況を想起させ、その音楽が最も美しく聴こえるように処理された音」
この四つをみてきましたね。
最後「いい音とは」の総まとめ的な「いい音その5」
それは
「あなたが好きな音、目指す音、欲しい音」
です。
特にレコーディングやミックスという事に限定していうと全くもってこうなるとしか言えませんし、それが結局一番尊い。。。
みんな好きな音にしたくて、自分の奏でる音が一番素敵にかっこよく、アグレッシブに聴こえるように作品を仕上げたい。また、大好きなあのCDの音のようにしたい。
そういうのがあるはずです。
それが「いい音」。
ただし、この各人がそれぞれ持っているいい音というのは本人の経験によってどんどんアップデートされてゆきます。
たとえば僕なんて小学3年くらいに音楽に目覚めたのですが、家のオーディオのアンプを低音-10高音+10(つまり振り切りのキンキンスカスカ)にしたのが一番いい音で気持ちがいいと思ってました(笑)。
また、ベースなども弦が新しくてマーカスミラーみたいな音が最高で、ジェームスジェマーソン?なにそれ音わる。汚!って思ってましたし、
スネアのダスってのやバスドラのドーンて音も「だっせーーー!」スネアはやっぱスパンスパンいっててキックはバチバチタイトなやつ最高!←ありがちすぎる。
と、思ってましたもの。(笑)
今はそんなことは思いません。というかそういう音の良さも経験的にわかるけどもそれだけではないし、むしろその音なんてドラムのいい音の数パーセントにも満たないと思うわけです。
つまり「その音がいいという気持ちは良くわかります」
という感覚。(笑)
ただ、世の中の色々な音楽や表現、様々な演奏家ミュージシャンに接するにつれ、いい音というのは沢山あって、しかし、大海原から一本のボトル、そういい音の入ったボトルを探すくらい大変でもあるという事に気がついたわけです。
それを探す事が演奏家やクリエイターにとっての自分探しでもあるし、表現活動でもあり生涯追い求めることであるのだろうと。
先に提示した4つの「いい音」はあたりまえの常識的な考察でしかありません。
あとは、自分の音楽にとっていい音とは何か?どの楽器をどう奏でるべきでどうそれを身につけるか。
そして、レコーディングするならそれをどう録ってミックスすべきか、プロデューサーやエンジニアにどう伝え理解してもらうべきか、そしてまたそれを伝える訓練だったり感性を磨く事ができるか。
そこに最後はたどりつきます。
なので、いい音が何かわからなければ、手っ取り早くは最初の4つを見つけて聞き込み(なんなら教えます(笑))、
さらに5つ目の自分にとってを探す旅にで出掛けましょう。
先の4つについてはものの半年もあれば理解出来るはずです。
「真のいい音というのはその四つの複合体なのですよ。」
そして、その4つを理解できていようといまいと江戸前さんといい音を徹底的に話し合い、議論し、試行錯誤して一つの曲いや、作品を作ってみませんか?
売れ線な音、売れ線な処理、流行りの音像、「音というのは」それだけではないと思うよ、
と、
いう結びになるのでございます。
モノから立体まで、
ハイファイからローファイまで、
琵琶からロック、ジャズ、クラシック、メタル、歌謡曲まで。
幅広い様々ないい音があるよー!
一緒につくろう!
(笑)